物忘れを防ぐ方法>人が知的活動をするためのシステムって？

ワーキングメモリーという言葉を聞いたことがありますか？
これは今までに話した「短期記憶」や｢長期記憶｣とは少し違う
記憶の回路のことを言います。
例えば、楽器を楽譜を見ないで演奏するとします。
このとき演奏者は楽譜を思い出しながら演奏するわけですが
そのとき同時に手の動きなども、瞬時に記憶し動かして次に
移動する、そして動かした後は前の記憶は消去していくのです。
この一連の動作を繰り返すことで「演奏」になるのです。

ワーキングメモリーとは、一時的に記憶し、その作業が終わると
消去したり、書き換えたりする。
このような記憶システムの事を言うのです。
要は学校の黒板みたいなものですね。
そしてこのシステムは、人が人らしく生活していく上でも
欠かせない機能なのです。

ワーキングメモリーとは一時的に記憶を蓄え、それをまとめて
瞬時に判断し行動するわけですが、この機能が傷つくと、
思考や行動に必要な記憶を蓄えられなくなり、考えがまとまらなく
なってしまいます。
あまり効きなれないシステムですが、人間が知的活動を
するにはなくてはならない重要なシステムなのです。

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